Blog ブログ

Blog

HOME//ブログ//「お母さんの愛の詩集」

お知らせ

「お母さんの愛の詩集」

皆さん、こんにちは。
次世代の女性を応援するコーチ・メンターの畑さち子です。

彼岸花も咲き、秋深まってきましたね。

今日は「お母さんの愛の詩集」(kindle版、99円)をご紹介させてください。
著者の、やなぎうちやすこさんは、大学時代の友人です。

当時は詩を書いているとは全く知らず、
(すでに高校生の時に、大きな賞を受賞していた、、と後から知りました(^-^;)
30歳過ぎて、お互い結婚し、子育てしているころに
処女作「輪ゴム宇宙論」(←これも受賞作)を送ってきてくれて、大いに驚いたのでした。

この「お母さんの愛の詩集」には、やっちゃん(←私にとっては、何歳になっても「やっちゃん」)が
今まで出版した本に掲載された詩の中のいくつかが取り上げられています。

若いお母さんの愛に満ちた瑞瑞しい感性。
独特の宇宙観、世界観、死生観。
それらすべてが不思議な透明感で彩られています。

こちらです。→「お母さんの愛の詩集」

「お母さんの」というタイトルではありますが、
お父さんや、
これからお母さんお父さんになるであろう人、
お母さんお父さんになろうとしてなれなかった人、
お母さんお父さんになることを選ばなかった人にも読んでいただきたいです。

一編、転載させていただきますね。
(やっちゃん、許諾済み)

 

「沐浴」

閉じた目をさらに細める
顔→頭→首→腕→胸···の順に
優しく洗う
反り返る構えを捨てて
湯の中でほぐれていく嬰児
頭を支えれば柔らかく浮かんでいる
気持ちいいか
生れてきて
よかったか

美砂が生れた日
沢山の胎児が死んだ
虚しくなった腹が
それぞれの暮しに帰っていった

生れなかった子が神聖ならば
生れた子は「英潔」だろうか
生れないことの
おかしがたい清らかさ
生れることの
すぐれていさぎよさ

沈んでいった子と
浮いてきた子と
自らの意志ではないけれど
あるいは罪であり
あるいは愛である
大人たちの意志でもなく
ただひたすらに美しい魂たち

宇宙の裏側では
同じように沐浴しているのだろうか
秋の日の静かな午後

沈んでいった子と
浮いてきた子と

「お母さんの愛の詩集」より

 



やっちゃんの著作です。
良ければこちらも。

 

 

 
SHARE
シェアする
[addtoany]

ブログ一覧