Blog ブログ

Blog

HOME//ブログ//心震える。。経済的、社会的、精神的自立、人としての尊厳ということ。

バングラデシュ

心震える。。経済的、社会的、精神的自立、人としての尊厳ということ。



皆さん、こんにちは。
次世代の女性を応援するコーチ・メンターの畑さち子です。

私がバングラデシュのNGOエクマットラ(詳細はこちら→)を応援していて、そこに里子ちゃんもいる話、
このブログを長い間読んでくださっている方はご存知かもしれません。
そして、そのエクマットラのハンディクラフト工房の女性達や
作られているキラキラペンの話も何度も書いているので、これもご存知かもしれません。

今日は、エクマットラの共同代表、渡辺大樹さんのパートナーで、
ハンディクラフト工房を立ちあげ、運営している、渡辺麻恵さんのブログをシェアしますね。
(麻恵さんの許諾いただいています。)

文中に出てくる、ダッカの妊婦保護センターというのは、
私も一昨年訪問させていただいたのですが、
路上で妊娠した女性を保護し、無事に出産を見守る、
母子の幸せな生活のため(泣)赤ちゃんを里子に出すお世話をする、という団体です。

そこの女性がキラキラペンを作ることによって、どのように感じ、変わったか、という話が書かれています。
先日オンラインイベントがあり、その中で語られていたことです。

私は、(特に途上国において)経済的自立は社会的・精神的自立に結びつく、と思っていましたが、
それ以前の人間としての尊厳に関わる話なのだなあ、と改めて心震えました。
私がどんなに言葉を尽くすより、麻恵さんのブログ↓お読みください。






先日あったPRIYO Handicraftsさんのオンラインイベントの中で


わたしがハンディクラフト工房を立ち上げるきっかけとなった妊婦保護センターの卒業生であり
今現在も私たちとダッカでハンディクラフトのお仕事をしてくれているスタッフのQ&Aコーナーがありました。

インターンのさあらちゃんが、イベントの音声を文字起こししてくれたのですが
改めて読んでみて、是非ブログを読んでくださっている皆様にも共有したいと思ったので…こちらに載せさせていただきます。

本人の許可をいただいていますが、悲しい過去のお話でもあるので名前は彼女のためにも割愛させていただきますね。

---PRIYOさんからエクマットラハンディクラフトスタッフさんへのQ&A----

Q.キラキラペンのお仕事をもらった時はどう思いましたか?

A.その時私は何も考えられない状態にいました。
未来に不安しかなくて、思考ができなかったのです。
考え始めると先のことは怖いので考えないようにしていました。
なのでキラキラペンクラスのお話をいただいた時も、自分では良し悪しがわからないまま、言われるままに参加   をしていました。

 

Q.どんな事が難しかったですか?

A.細かな作業で少しでも集中力が切れると配列が乱れてしまうのがとても難しかったです。
しかし、麻恵さんたちが毎週来て丁寧に教えてくれたのですぐにできるようになりました。

 

Q.この仕事をして変わったことはどんな事でしょうか?

A.それまでは、妊婦保護センター内でも他の女の子達と話をすることはありませんでした。
誰もが皆、辛い過去を抱えていると知っていたからです。
それを敢えて共有する必要もないと思っていました。
けれどクラスを始めて、なんというかチームワークというものを学び、できない人にできる人が教えたり、もし くは、こうやったらいいんじゃないかという意見交換をしたりする中で、クラスを通じて他の女の子達ともおしゃ べりをするようになり、時には自分の辛さを共有するようになりました。
みんなで泣きながらクラスをしたこともあったし、映画を観てたくさん笑ったクラスもありましたね。
そして、胸の奥の悲しみが少しずつ減っていった気がします。
私もみんなもクラスが3・4ヶ月と経つ頃には、よく笑うようになりました。

 

Q.キラキラペンの仕事をしていてどう思いましたか?

A.キラキラした石がとても綺麗で、こんなに綺麗なものを自分が作っているんだという事が嬉しかったです。
そして今までは、自分では何もできない、自分の人生は変えられないと思って過ごしていました。
子どもを身篭ってしまった時ももうこの先の人生は絶望しかないと思っていました。
けれどもそんな私にも仲間ができ、先生ができ、笑ったり、泣いたり、自分の感情を出せるようになり、それがとても嬉しかったです。
自分はやればできるんだという自信がつきました。
そして子どもとは、離れて暮らすことになってしまったけれど、今もキラキラペンの仕事を麻恵さんと一緒にしています。
そのことで今も家族を支える事ができている自分をやっと好きになることができました。

---Q&Aは以上です----

悲しい過去は変えられません。
そして完全に忘れることもできません。
私たちは、悲しみも苦しみも、背負いながら歩いていくしかないのだと思います。

でもこれから歩いていく旅路が、未来が
願わくは明るく笑顔に溢れるものでありますように。

そう思いながら、時には重い荷物に疲れた時は肩を貸し合いながら
ご縁があり出会えた彼女たちと、これからも歩んでいきたいと思います。

 

《工房立ち上げ時のトレーニングの様子》

《2016年当時に作っていたキラキラペン》


《2021年現在…品質もデザインも洗練されました!》




↑以上、麻恵さんのブログより。

麻恵さんは私よりずっと若いけど、心から尊敬しているすてきな女性です。
「麻恵さんのブログ、もっと読みたい!知りたい!」という方はこちら→

「キラキラペン、私も欲しい~」という方はこちら→


よろしくお願いします。

 
SHARE
シェアする
[addtoany]

ブログ一覧