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トランジション理論

皆さん、こんにちは。
次世代の女性を応援するコーチ・メンターの畑さち子です。

先日のブログ「計画的偶発性理論」は予想外の反響いただき、ありがとうございました。
私も、自分の体験を当てはめて考えるとき、
「ああ、そういうことだったのか!」と自分に対して腑に落ちる感じ、がすごくありました。
この「計画的偶発性理論」に関しては
「そうそう!!」と想われた方、多いのではないでしょうか。

さて、コーチでメンターでキャリアコンサルタントというマルチ才女である、私の友人が
「キャリアコンサルタントの勉強の時に、『計画的偶発性理論』と『トランジション理論』を学んで、
ひっくり返りそうになるくらい『確かに!』と思った」とコメントくれて、

「あ、トランジション理論についても書かなくちゃ!」と思ったのでした。

これも学んだとき、
「ああ、。そういうことだったのか!」と思いました。

 

(「計画的偶発性理論」と同様、「トランジション理論」もMentorForのウィメンズキャリアメンター養成講座・理論実践編で学びますよ!)

 

さて、「トランジションtransition」は、遷移、移り変わり、うーん、この場合、「過渡期」と訳すのが良いですかね。
アメリカの人材系コンサルタント、ウィリアム・ブリッジズ氏が提唱しています。

例えば、転職するとき。
現在の会社をやめようと思い始めてから転職活動を行います。
別の会社での採用が決まって、新しい会社で働きだします。
その間の期間がトランジション、すなわち過渡期です。

たくさんの人を見ていて、また自分自身のことを考えても、
人って「変化を嫌う(恐れる?)動物」なんだなあ、と思います。
変化を望みつつも、変化を恐れる。
変わりたい気持ちと変わりたくない気持ちの狭間で揺れる。

あなたはそんな体験、ないですか?

 

さて、トランジション理論です。
3段階あります。


◇第1段階……何かが終わるー受け入れる
◇第2段階……ニュートラルゾーンー今いる場から離れる

◇第3段階……何かが始まるーまずやってみる



 

順に見ていきますと。。

◇第1段階……何かが終わるー受け入れる

強制的であれ自分の意思であれ、これまで持っていた何かから離れることは、心理的な痛みを伴いますよね。
うまく物事を終わらせることが大変だったりもします。
ここで、ブリッジ氏は、「アンラーン(un-learn)せよ」、つまり、「過去の考え方を捨てよう!」と言っています。

さて、この段階にいる人のほとんどが以下の感覚を持ちます。
・離脱(Disengagement)
・アイデンティティの喪失(Disidentification)
・覚醒(Disenchant)
・方向感覚の喪失(Disorientation)

なかなか辛くて逃げたくなるような感覚もありますが、受け入れて次の段階で味わい尽くすことが大事だそうです。

 

◇第2段階……ニュートラルゾーンー今いる場から離れる・内省


ここはいわば、空白の期間。
つい無駄で無意味と考えてしまい、先を急ぎたくなりますが、このプロセス大事。
この空虚感を味わうことで、次の人生のための下地が準備されます。


なので、このニュートラルゾーンを意義ある物にするために。


ニュートラルゾーンを乗り切る6つのアクション
1.1人になれる特定の時間と場所を確保する


2.ニュートラルゾーンの体験の記録を付ける
ーー振り返り、立ち止まり、整理するために必要だなあ、と思います。
転職ではないけれど、私がある環境から次へ移るとき、
生きつ戻りつ、とっても時間がかかってしまったのですが、
さんざん気持ちをマイコーチに聞いてもらうことで、客観視をしていました。


3.自叙伝を書くために、ひと休みする




4.この機会に、本当にやりたいことを見いだす



5.もしいま死んだら、心残りは何かを考える
これがね、面白いですね。
ブリッジズ氏は、自分の「死亡記事」を書いてみることを提案しています。
最後の言葉は、例えば「死の直前、彼(彼女)は、自分の人生を振り返って、○○をやらなかったことが残念だといっていた」などの表現で書いてみます。
実際に死ぬわけではないけれど、何かの終わりは象徴的な死と考えることが出来るので、死亡記事を書くのはある意味「もっとも」な行為ですね。
そして、この死亡記事から、過去の自分の人生でやりきれてないこと、本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。

6.数日間、あなたなりの通過儀礼を体験する
通過儀礼ですよ、通過儀礼。
成長のために必要な期間ととらえ、自分を見つめる。
苦痛は伴うかもしれないけれども。
ここは個人的に、もっとも納得できる箇所です。

で、そこから。。

◇第3段階……何かが始まるーまずやってみる


新たな始まりは、あいまいで、はっきりわかりにくいかも。
けれども、確信を持てなくても、また準備不足でもいいので、気になっていることを始めてみることです。
行動を通じてやりたいことを確認していくというのは、「計画的偶発性理論」に通じる物がありますね。


 

振り返れば、私はいろんな環境でいろんな仕事をしてきました。
コーチングを仕事にしてからも、基本一人でフリーランスで働いてきたけれど、
その時々、活動の拠点とするところがあって、
それもトランジションしてきたなあ、と思います。

ニュートラルゾーンにいる時は、迷うし、先が見えないし、「そもそも自分って。。」みたいな気になるし、
文字通り空虚感もあり、見ないふり、気づかないふりしたくなるときもあったし、
「さっさと次に行きたい~~」と思っていたし、
行けない自分が「ふがいない」と思ったこともありました。

けれど、結局向き合わざるを得ず、ネガテイブな感覚も味わわざるを得ず、
そうこうしているうちに、新しい一歩を踏み出す、ということが
何度もあったなあ、と思います。

逃げちゃいかんね。

「今はニュートラルゾーンなんだ」と知ることで、
良いトランジションが出来るのかな、と思います。

トランジション中の人、よろしくね!!(←何を??(笑))

 



コロナの影響で、近所を散歩することが多くなりました。
他のお家の庭先のきれいなお花を発見出来て嬉しい~。
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